どれだけ言っても親の想いは子どもに伝わらないのはどうして?

どれだけ言っても親の想いは子どもに伝わらないのはどうして?

吉川:こんにちは、ミマキさんこと、ハカセの相談部屋の時間です。

ミマキ:こんにちは〜

吉川:たぶん第6弾くらいですかね。間違ったらすみません(正式には第8弾でした笑)毎週いろんな事例を取り上げて記事に書かせていただいてるコーナーなんですが、今日はどんな話でいきましょう?

ミマキ:はい。今日はですね、「親は子供の為を思ってやっているのに、子供にとってはそんなにありがたくなかったのではないか」というお話をしたいと思います。

吉川:おやおや。。穏やかでなさそうな(笑)

ミマキ:こんなに、オブラートに包まずにいっていいのだろうか(笑)直接的な言葉しか分からなくてすみません。。

吉川:もう一度繰り返しますと、「親が子供のために言ってることが、実は子供のためになっていないよ」と。興味深いですね。私も最近主夫をやり始めたら、心当たりあるところがたくさんありますので、ぜひ聞いてみたいです。よろしくお願いします!

ミマキ:宜しくおねがいします〜

「こうすれば幸せ」が子どもには想像できないことを知る

吉川:じゃあ早速ですけど、その話題の背景を教えてもらえますか?

ミマキ:そうですね。この前、NHKの教育テレビを見ていたら、面白いことをやっていたんです。「お母さんが、電話で話すときにいい声で話すのはなんで?」というテーマを話していたんです。

吉川:あ〜。

ミマキ:それを、連想ゲームのように「こうじゃない?あーじゃない?」って答えていくんです。

吉川:それは、子どもが答えるゲームなんですか?

ミマキ:そうです。アニメーションで、質問するのも答えるのも子どもでした。

吉川:なるほど。へぇ〜

ミマキ:そこで「いい声で話すといい人に思われるからじゃない?」という回答があったんです。

吉川:なるほど。

ミマキ:そして「じゃあなんでママ私にはいい声で話さないのかなぁ?」っていう風に言った子がいて(笑)

吉川:はいはい。

ミマキ:「それはもういい人間関係が作られているかじゃないかな?」って答えて、その後に「え、いい声で話している人たちはいい人間関係じゃないってこと?えー!」みたいな内容だったんです。

吉川:おお〜かなりシュールな話ですね(笑)すごいテーマですね。ともすればお笑いのネタになるんじゃないかというくらいの、風刺というか皮肉があるというか(笑)

ミマキ:もうなんか的を得ていて、面白かったですね〜。親は、良くも悪くも子供を守る部分もあるし、幸せになってほしい想いもあるから、自分の人生の成功パターンみたいなのを、子供に伝授したいんですよね。だから今回も、いい声で話して人間関係を良くしようと、親は努力している。

吉川:それは、かなりありますね。

ミマキ:例えば、「テストの点数が悪くて親にすごい怒られた」とか。「受験に失敗して苦しい思いをした」とか、そういう経験を持っていると子供には「勉強しなさい」と、すごい言いたくなるとか。

吉川:確かに。

ミマキ:なので「テストの点数が良くないと、この子にとって不幸なことが起こるんじゃないか?」みたいな感じで「わーっ」と子どもに言っちゃうんですよね。

吉川:うん。

ミマキ:でも、子どもからしたら、勉強がどんな風に重要でなんでお母さんが怒っているか分からないんですよね。

吉川:確かに、経験・体験がないですからね。

ミマキ:それだと、親がそういう想いがあって言っているけど、子どもは「勉強しなさい」という言葉しか聞かないから、「お母さんから怒られないようにしよう」とか、そういう風にしか考えられないですよね。

吉川:考えられないですね〜

ミマキ:「お母さんは、こういうことがあったから、あなたには幸せになってほしいから勉強してほしいのよ」と言えればいいんですけど、中々それは言えないでうしょね。まぁなんで「勉強しなさい!」って言っちゃうのか分からない親の方もいるかもしれませんが。。

吉川:かなり居ると思いますよ。

ミマキ:「なんでそれをやるべきか」と思っていることを、自覚していない状態で子供に言ってしまうと、親は経験していますけど、子供にとっては全部新しい経験なので、頭ごなしに言われるから謎だらけに感じるわけです。

吉川:なるほど〜

ミマキ:むしろ表面的な所だけ見て、「怒られないようにしよう」とかなっちゃうんですよね。

吉川:そうすると、本来親が目的として持っていたものが、全く違う形で届いてしまうんですね。

ミマキ:そうそう。親はただ子どもに幸せになって欲しい。自分の経験した失敗をして欲しくないとか、根本はそういう想いなんですけど、結果「勉強しなさい」と言って、子どもは「お母さんうるさいなぁ」とか「宿題めんどくせーよ、ゲームしたいよ」とかになってて、すれ違っている。

吉川:それで最終的には「怒られないようにやろう」ってなっていますよね。

ミマキ:そうそう、「それが幸せとどうつながっているんよ?」みたいな状態で、子どもにとってはワケのわかんない状態になっちゃいます。だから、親が良かれと思っているものは子どもに響かないんですよね。

新人と先輩・上司の関係性も同じ

吉川:ありますね〜。私は研修講師として活動しているんですが、新入社員研修のときに、新入社員と既存の社員との違いを話すわけですよ。

ミマキ:はい。

吉川:その話題と今の話がかぶるところがあるなと思って。どういうことかというと、先輩社員は何度も「こういうアクションをして、こういう結果を出して〜」段取りをやりやり尽くしてるので、「こーゆー事象が出てきた」となると大体結果が見えるわけですね。

ミマキ:そうですね。

吉川:なので、自分自身がアクション〜結果の間でどういう段取りをしたのか?なぜこれをやっているのか?というところをすっ飛ばして結果や答えが見えちゃうので、答えを新入社員に言っちゃうわけですよね。

ミマキ:うん、待てないですね!

吉川:結果、新入社員からするとそれが見えないので。確かに経験・体験からくるものだから、その結果になる可能性が高い。でも、新入社員にとってはわからないので、その先輩のアドバイスが転ばぬ先の杖でもあれば、ちょっと疎ましく思ったりもしますよね。「先輩に怒られるから、相談しないようにしよう」みたいな関係性になることがよくあるみたいですね。

ミマキ:なるほど。やっぱり自分が経験して失敗したことを、大事な人にやらせるって怖いですよね。

吉川:怖いですね〜

ミマキ:だから、そこが「自分にとっては、失敗だったかもしれないけど、この子はわからない」という風に割り切れないんですもんね。

吉川:そうですよね。ていうか、自分自身も後から失敗だってわかったことですよね。

ミマキ:そう!やって分かったことなのに、やる前から失敗だよっていう風に、やっていない人に言っちゃう。

吉川:これはよくやりますよね〜

ミマキ:それは守っているようで、その子の可能性をつぶしてると思うので。

吉川:確かに。

ミマキ:もちろん見なきゃいけない所もあると思うんです。リスク管理というかね。

吉川:うんうん。

ミマキ:極端に言えば「可能性だ〜」とかいって、命を落とさせるくらいまでやらせる、というリスクまであるので、塩梅をとらなければならないのですけど。

吉川:そうですね。

ミマキ:「そういう風(可能性を潰してしまうことにもなる)になっちゃうんだな」ということを、知ってるのと知らないのとでも、自覚しているのとしていないのでは、ぜんぜん違うと思いますね。

吉川:なるほど。

ミマキ:そこは多くの人に、可能性を潰してしまうことにもなるんだ、ということをまず知ってもらえたら嬉しいなと思いますけどね。

親も初心者なんだし

吉川:そうですね。まぁ大体親も一人目が産まれた瞬間、子育ての初心者じゃないですか。

ミマキ:初心者です!

吉川:親の教科書なんてないじゃないですか。

ミマキ:ないないない。

吉川:けど自動的に、特にお母さんは妊娠したくらいから、親となり、産まれた瞬間から親になるわけですから、事前準備大切ですよね。

ミマキ:大切ー。私個人の話でいうと、「お母さん一年目で初心者だから、何もできないんだ」というところから始めたからすごい気が楽でしたよ。

吉川:あぁ〜

ミマキ:「子供が生まれるからしっかりしないといけない」という事ではなくて、同じ1年生というか、新しいことやるんで。もちろんお母さんや周りの人に色々と聞くけど、やることは初めてなんで。「全部完璧にできなきゃ」みたいな所じゃなくて「私も徐々にお母さんになっていこう」というスタンスでした。

吉川:なるほど。それは非常に重要かもしれないですね。同じスタートをきるというか。

ミマキ:そうですね。もしかしたうん十年先に産まれているかもしれないけど、2人とも初心者なんですよね。

吉川:どうしても親の方ができてないといけないとか言われますけど、肉体的だったりとか、いわゆる生活をおくるレベルでは、成人しているんで、子供に比べてできることがあるかもしれないけど、こと関係性とか教育だとか、家族としてどうやっていくかとかに関しては、初心者ですからね。

ミマキ:そう!初心者なんです!これは声を大にして言いたいですね。夫婦もそう。初心者なんだよね・・

吉川:本当に。「お互い初心者だ」という立ち位置に立てるのであれば、さっきのような話にはならなそうですよね。「一緒に考えよう」みたいな話になるような気がしますね。

ミマキ:一緒に考えたらいいなって思いますね。子供の発想って大人からみたらわけの分かんないことを、「それはやめなさい」って言うのか「面白いことするね」って言って一緒に考えたり実際に自分がやってみるのでは全然違うので。

吉川:いや〜それはほんとにそうですね。

ミマキ:大人では発想のつかないことが、本当に面白かったりとか、やったりとかするんですよね。うちはまだ1歳ですけど。不思議なことしますもん。それが面白いの!?っていうような。

吉川:有る種クリエイティブですよね。なるほど〜

ミマキ:そうなると、「自分の経験がこうだったから子供にもそうせたい」って言う思いは少なくなってくるんじゃないかなと思いますね。

まとめ

吉川:なるほど。ということで、今日は親子のお話でしたけど、どうしても「親がこうなってほしい」ということを思っていっているんだけど、子どもには全く別のイメージで伝わっているよ、というお話でした。

ミマキ:はい。

吉川:ぜひ家のお子さんお持ちの方だったりとか、これ上司・部下でも同じようなことが起きています。上司は周りからそういう目で見られるし、親もフラットに見ることは大変むずかしいとは思うんですけれど、同じような目線でスタート出来ることが大事だと言うのは間違いないです。私も早速、うちの子供3人と、今日から、「どうしたらいいかな?」って相談してみようと思います。

ミマキ:ぜひやってみてください!

吉川:非常に参考になるお話でした。ということで、本日はこれにて終わりにしたいと思います。またお会いしましょう。ありがとうございました!

ミマキ:ありがとうございました!

 

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