私がこのストーリーを書こうと思ったきっかけは、私自身が摂食障害を乗り越えてきた経験が同じ病気で苦しんでいる方の励みになればという想いと、私がどんな人間で、何を伝えたいのか?という事を少しづつ知っていただければ嬉しいなという想いで書いています。
感謝と愛を込めて。
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とある田舎にある家に産まれて、ごく普通に育ってきた私。
ですが、私は、14歳で「摂食障害」と診断を受けます。
当時、主治医からは「親子関係」が影響しているといわれ、診断を受けてからもう通院・投薬治療をしなくで大丈夫ですよと言われる23歳まで、親子で摂食障害を乗り越えるために様々な取り組みをしてきました。
その中で私の幼少期を振り返ると、驚くほど、記憶がありません。
周囲の人の話を聞いて、みんな小さいころの記憶を持っているので、「私は変なのかな?」と思ったほど、ほとんど、覚えていないのです。
今でも記憶を呼び起こすことは、ほとんどできませんが、
その中で私が子供心に何を感じ、何を考えていたのかという、数少ない記憶をたどると、
幼少期の頃から【「人」というものが、怖かったということ】と、
【「親は私に無関心なんだ、愛されていないんだ」という強烈な思い込み】があったと思います。
両親は、過保護なほど、私を愛してくれていましたが、当時、私はそれに気づく事が出来きませんでした。
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その思い込みを作り出したもっとも大きな原因は、【親子間でのコミュニケーションのズレがあった事】。
これは、親が悪い、子が悪いというわけではなく、お互いがお互いの思い込みの中で会話をしていたという事です。
当時は、そんなことに気づく余地も知識もありません。
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たとえば、「がんばって!!」ということば。
あなたはどんなイメージを持ちますか?
私は、このことばが大嫌いでした。
それは、「がんばって」という単語を聞いた瞬間に、「こんなにがんばっているのにまだやらなきゃいけないのか、、、」という自分を追い詰めることばに聞こえてならなかったからです。
でも、相手は本当に自分を追い詰めようとしてそのことばを話しているのでしょうか??
相手は「応援してるよ、あなたなら出来るよ」って、背中を押してくれていただけかもしれません。
そんな感じで、私の親子間コミュニケーションはこのズレのオンパレードでした。(笑)
そのズレによって
私は「親は私を愛していはいないんだ!!」とう思い込みにはまりどんどん自分の事を親に言わない子供になっていきます。
一方、親は「こんなに愛しているのに、どこで子育てを間違ったんだろう?」という思い込みが少しづつ形成されていく事になります。
本当はお互い大好きなのに・・・
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コミュニケーションをがズレていったことによって、お互いが知らず知らずのうちに溜めていた目に見えないストレスが14歳の時に「摂食障害」という目に見える形で現れました。
そこから、親子で「病気と向き合う」「自分のこころと向き合う」「親子関係に向き合う」ということをやっていく事になります。
続きはこちら→私が摂食障害を克服するまで 小学生編
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