「普通の家庭で育ったのに安心感がない」あなたの理由と解決策

「普通の家庭で育ったのに安心感がない」あなたの理由と解決策

吉川:本日も始まりました「ハカセの相談部屋」第4弾になります。よろしくおねがいします!

ミマキ:よろしくおねがいします。

吉川:早速ですが、今日のテーマの発表からいきましょうか。今日のテーマはなんでしょう?

ミマキ:今日はですね「安心感」です。

吉川:なんか感情Laboっぽい感じのキーワードですね(笑)

ミマキ:確かに(笑)

吉川:安心感って色々ありますけど、どんな安心感なんですか?

ミマキ:「小さい時に両親から、精神的にどれだけ安心をもらっていたか」というのが、キーワードです。

吉川:ということは、両親との関係性の中でのお話ということですね。

ミマキ:そうですね!いやぁ〜この影響は絶大だと言うことに最近気づきまして。

吉川:あら、何かあったんですか?

ミマキ:ダイアログをしていて、それがきっかけで「あ、そこの安心感が皆ないから、何かいろいろ不安になっちゃったりとか、めんどくさくなっちゃったりとか、やる気が出なかったりするんだなー」っていうのをなんかすごい感じて。

吉川:ふーん。

安心感を区分けするために「物理的」「精神的」で分けてみる

ミマキ:で、ポイントは「物理的な安心感」と「精神的な安心感」を分けて考えることですね。

物理的な安心感:人並みの生活が出来ていること

吉川:おお〜じゃあ、それぞれについて聞きたいんですが、「物理的な安心感」ってなんでしょう?

ミマキ:例えば、ちっちゃい頃の話なんで、ご両親が食べるものとか、買ってもらうものとか、そういうのに不安がないことです。

吉川:あー生活に関わることみたいな。はいはい。

ミマキ:特に目に見えて貧乏だったりとか、親がすごい厳しくってなかなか物を買ってくれないとか、そういうのではないですね。ある程度、親がいろいろ買ってくれたりとか、ご飯が普通についてきたりとか。

吉川:人並みに生活できるみたいな感じですね。

精神的な安心感:頼れた・寄りかかれた経験があること

ミマキ:一方、精神的な安心感っていうのは、例えば「自分がすごい落ち込んだとき」とか「話を聞いて欲しい時」とかに親が話を聞いてくれたか?とか。

吉川:なるほど。それって結構、重要なポイントかもしれないですよですね。

ミマキ:そうですね。これって、人並みの生活ができている事と別なので。

吉川:あ〜。結構一緒に考えられがちですよね。

ミマキ:そう。でも、別なんです。別!別です。例えば私の場合も、別に普通の家なんですよ。

吉川:物理的な方は安心感があった。

ミマキ:うん、大人になって考えてからも、「お金ないから」とか言われたことないし。

吉川:ほうほう。

ミマキ:何か、すごい何か物をもらうとか、与えることに渋っている親ではなかったんで。

吉川:ええ。

ミマキ:だけど、すーごいお母さんが忙しかったから、私が、「何か話を聞いてほしい」とかって言う時に、聞いている余裕がない状況がかなりあった。そうすると物理的には別に不安はないんだけど、精神的には「自分が不安になったときに、誰も手を差し伸べてくれない」とか「自立しなきゃいけない」とか。そういう風になっちゃうから、不安なんだよね。根っこは。

吉川:なるほどですね。

ミマキ:「不安になるのが怖い」という「不安に対する不安」だから、「自分がすごいしっかりしなきゃいけない」って思っちゃう。

吉川:頼れないって言うことですか?

ミマキ:そうですね〜。

物理的に不安じゃなかった家は、精神的な不安が隠れがち

ミマキ:それと、これたぶん、物理的に不安じゃなかったお家って、隠れちゃうんだけど。

吉川:あー。いわゆる人並みの生活はできたというところが、世間の目からは見られやすいですよね。

ミマキ:そうですね。

吉川:逆に、こっち(精神的な不安)が出たりすると、例えば「シングルのご家庭だから、大変だったからねぇ」とか。もちろんシングルのご家庭が全員大変とか、そういう話ではないですけどね。

ミマキ:あとは、ほんとに目に見えて、暴力的でDVとかしていて、肉体的にも精神的にも、激しいみたいなのがあると「そりゃあ不安定になるよね」と思われますよね。逆に「しっかりしすぎてて大丈夫かなぁ?」みたいなのとかを周りが感じてくれる。

吉川:なるほど。

ミマキ:だけどそういうもの(分かりやすい精神的な攻撃を受けたこと)がなくて、でも何かしらの影響で、ちっちゃい時に両親から精神的な安心感を得られないって言うこともあるなぁと思って。

吉川:うんうん。

ミマキ:それが一番タチが悪くて。。隠れちゃうから(笑)

吉川:あーなんか、一番発見しにくそうですね。いかにも何か、極端な話、物理的な方と比較しても「大変じゃないのに、何甘えてんの」みたいな感じなりがちですよ。

ミマキ:そうですそうです。本人も親もたぶん分からない。目に見えない所だから。

物理的に不安じゃなかったから、「自分自身がなぜこんなに精神的に不安なのか」理由が分からない人は潜在的に多い

ミマキ:私もその方とのダイアログで話しましたけど、私もそう思ってたし。すごい親には感謝してるし、すごいよくしてもらったっていうことはよくあるんだけど、「何かモヤモヤが取れない」というのがあって。

吉川:ふんふん。

ミマキ:それで親になると、親の大変さもわかるから、感謝なんですよね。基本的には。だけど「なんで私ってこんな不安定なんだろう?」って悩んじゃう。

吉川:ああ〜

ミマキ:別に親は悪い親じゃないし、世間に言われる暴力だったりとか、ネグレクト的なものとか、貧乏だったりとか、目に見えてそういうものはないのに。

吉川:ええ。

ミマキ:なんかこう、すごく自分の人格的なとこだったり性格的なとこだったりとか、対人関係だったりとかが、構築がうまくできないというか、不安定になりやすいと思って。

吉川:なるほど、これでも潜在的には結構な方が思っているかもしれないですね。

ミマキ:そうそう、そう思ったんです。その方もすごいしっかりされている方で。ダイアログをして、それに気づいて話をしていた方なんですけど。わからないですよね。

吉川:あぁ、そのダイアログをした方が、物理的にも安定しているご家庭だったから、精神的に不安定だということが目に見えないし、わからないと。

ミマキ:それに、ご本人もすごいしっかりされてる方だから、そんな不安なことがあったって周りの方も認知しづらいんですよね。

吉川:あーなるほど。確かに(吉川も知っている方です)

ミマキ:それで、私も割とそうみられるんですよね(笑)自分ではよく分かんないんですけど。「すごいしっかりしてて、何でもできそうな人」みたいにみられるんですけど。

吉川:うん。確かに確かに。なんか物理的な方の安心感が、ある程度あった家っていうのは、外からみてもその人自身も、しっかりしているように見られやすいですね。まぁその辺はある種、得意ですよね。こっちの安心感(物理的な安心感)を得るっていうのは、子供の頃から親がやってきたわけですから、その辺は上手なのかもしれないですよね。

「物理的な安心感」と「精神的な安心感」の時代的な変遷

ミマキ:確かに。そうですよね。いろんな要因が重なって、本当に見なきゃいけないところが、隠れちゃうタイプがいるなぁと思ったんで。それにはまず、「物理的な安心感」と「精神的な安心感」というのは、親から別々にもらわなきゃいけないっていうか。

吉川:なるほどですね。

ミマキ:くっついていたら剥がさないと。なんか感謝をしているのに、親に対して、すごいモヤモヤしたものがあるとか。どうしても自分が大変な状況になると、親に対する反発心が止まらないとか。「もう責めたい訳じゃないし、いい大人なのになんでだろう?」みたいなのとか。

吉川:うんうん。

ミマキ:まぁそれは幼少期の時に、何かしらの影響があって、親が悪いわけでもないし子供が悪いわけでもないけど、「条件が悪くなっても自分は大丈夫なんだ」というような、そういう安心感みたいなのが、多分必要なんだろうなぁ。生きていく上で。

吉川:それは、そのとおりかもしれないですね。ちょっと今、話を聞いていて思いついたことがあるんですが、言ってもいいですか?

ミマキ:どうぞ。

吉川:先日、うちの6年生の長男と学級の懇談会に行ったんですよね。で、長男のクラスって結構荒れていて。

ミマキ:うんうん。

吉川:全然授業を受けられないというか、授業放棄をやっちゃう子とか、クラス全体がまとまりがない状態なんですよね。で、今の話を聞いて、たぶん僕の世代というか、僕41ですけど、40前後の人たちって、ある程度物理的な安心感って作れると思うんです。

ミマキ:うんうん。

吉川:だけどまさに今、こっちの精神的な安心感の方がうまくできなくて、子供たちの方が学級崩壊という形で出ているのかなって今思いました。

「物理的な安心感」を満たす時代から「精神的な安心感」を満たす時代、更には両立させる時代へ

ミマキ:そうですね、だから連鎖なんですよね。時代背景から見た時に、私たちの親の世代ってある意味、物理的なものを一所懸命安定させるためにしなきゃいけない世代だから。そうすると精神的なところって、見てる余裕もないし。目の前の食べる事でいっぱいいっぱいという方が多かったでしょうし。

吉川:そうですね。親の世代って、大体戦後世代ですから。しっかり物理的な方を安定させようって世代ですよね。

ミマキ:まぁ脳の機能上もね、片方しかうまく認識できないから、両方捉えて「物理的なものも、精神的なものも大事だ」って思ってやっていた人はすごい少ないと思うんで。その世代は。

吉川:そうですねぇ。我々の時代も少ないでしょうし。

ミマキ:逆に今の時代は、精神に偏ってるっていう人も多いかもしれないですね。

吉川:あー確かに。

ミマキ:私は30半ばですけど、私たちより若い人たちは、物欲があんまりないとかいいますからね。それよりも、自分の楽しいこととか、ワクワクすることとか。それって、物理的なものが満たされてるから、別の欲求に行くっていうふうにも整理はできるんですけど。

吉川:ええ。

ミマキ:だからと言って、物理的なものないがしろにしていいっていうわけでもないんで。

吉川:確かに(笑)

ミマキ:そういう意味でも、物質がない時代に精神的な所がある意味後回しにされやすいのかもしれないですよね。なんかそれがうまく両立できると、小さいお子さんがいる方とかは、その精神的な安心感はお子さんに持ってもらえるような関わりが必要だし、大人になって「精神的な安心がない」ってことに気づいたら、親からもらわなくても、自分の中で育てることができるので、安心感は。それをどう育てていくのかっていうことですよね。

吉川:なるほど。

ミマキ:それによって人生変わりますよね。人間関係も変わるし。

吉川:関係性における安心感ですね。精神的な。

ミマキ:そうですね。

「お金がある」から「精神的に安心」ではない

吉川:いや、でも確かにそうだな。さっきの話じゃ無いですけど、「物理的な安心感があったら、基本的に精神的にも安心するでしょ」という風潮というか、暗黙の了解があって。だから親も「そっち(物理的な安定を満たすこと)を頑張れば、なんとかなるでしょ」って思って動いているなって発想を感じましたね。そこ、分けられないですね。

ミマキ:別です!(笑)もちろん、関係性はあるけど、絶対的なイコールではないです。

吉川:下手すると、こっち(物理的・お金)がすごい安心感があって、こっち(精神面)がめちゃめちゃ不安定って言うこともありますよね。

ミマキ:あると思いますよ。例えばお金持ちの方も、家族が離れている方もいらしゃるじゃないですか、逆に。

吉川:そうですね。極端にそう見られがちというか。

ミマキ:まぁ、日本を飛び出せばね、発展途上国の方が幸せそうな国もたくさんあるわけだし。

吉川:確かに確かに。

ミマキ:そういうのを冷静に見れば、関連性はあるかもしれないし、必要ではあるかもしれないですけど、十分条件ではないじゃないですか。こういうことは頭では分かるかもしれないけど、自分に中々置き換えて考えられないというか。

吉川:確かにそうですね。

脳は不足感を取るのが得意。満たされているところを中々取れない

ミマキ:脳は不足感を取るのは得意だから、満たされているところが逆に取れないんですよね。だからやっぱり、物理的に安心感がある先進国って、「そこじゃない!」みたいな。そこが有ることが、ありがみがあるんですけど、実は。

吉川:ええ。

ミマキ:それを逆に忘れて、こちら(精神的な安定)に振れちゃうみたいな。

吉川:確かに。逆にね、その「物理的な安心感がありすぎて、ハングリー精神が足りない」とか言われたりもしますけど。それはそれで別物ですよね。

ミマキ:そう思いますね。ある意味人生において、「物理的な安心感」と「精神的な安心感」と、どうバランスをとったらいいのか?っていうのは考えるといいんじゃないかなぁと思いますけどね。

吉川:確かに。

「精神的な安心感がない」と感じる瞬間は?

吉川:今回の話は「物理的な安心感」と「精神的な安心感」があるよ。これをまず分けて考えてみて、どう捉えるかという話でしたけど、精神的な安心感って自分自身でどう捉えればいいんですかね?

ミマキ:自分一人で認識するのは難しいっちゃ難しいんですけど。「人といると逆に疲れる」とかね。

吉川:あーなるほど。どっちかというと、「人間関係に何か問題意識がある」というか、「不具合を感じてる」みたいなところからまずスタートなんですかね?

ミマキ:あと、「別に経済的に不安じゃないのに、こんなに満たされないのはなんでだろう」とか。

吉川:ああ。

ミマキ:逆もありだと思いますね。「すごい幸せな環境にいるはずなのに、なんか満たされない」みたいな。

吉川:なるほどですねー。

ミマキ:ある意味「お金がない」とか「明日食べていくのが苦しい」というのは、あるあるではあるので。

吉川:ええ。

ミマキ:そうじゃなくって、「色々、自分は持ってるはずなのに、何か満たされない」みたいなのは、精神的な安心感とか、充足感みたいなのが、そこが、こうちっちゃい時に形成されなくて、形成の仕方が分からずに大きくなっちゃった。形成の仕方を覚えれば、大人になっても覚えられるものは覚えられるので。

吉川:あ〜

ミマキ:やり方わからないのは、覚えられないじゃないですか。

吉川:確かに確かに。どうしたらいいかわかんないですからね。

ミマキ:そうそう。「なんか幸せなのにモヤモヤする」みたいな。「満たされているはずなのに、なんで?」みたいなのは、そっち(精神的な安心感)が抜けてることが多いんじゃないですかね。

まとめ

吉川:なるほど。ありがとうございました。ということで、そろそろお時間になりましたのでまとめていきたいと思います。

ミマキ:あんまり喋りすぎると怒られちゃうから!(夫が音声を入力してまとめています。長すぎると「コンパクトにしろ!」と怒るゆえ・・)

吉川:今日のテーマは「安心感」、特に「精神的な安心感」というお話でした。特に幼少期の頃に、精神的な安心感をどれだけ作れたか?更にそれが、仮になかったとしても、大人なっても自ら気づいて、作ってことできるよと言うお話でしたね。

ミマキ:うん。

吉川:はい。じゃあ是非、読者の皆さんもですね、こういう内容に当てはまる方もいらっしゃるかもしれないので、その場合はご自身で見つめてみたりですとか、ご興味あれば、私も一緒にみるというのをやっていますので、参考にしていただければと思います。

ミマキ:はい!

吉川:では、本日もありがとうございました!

ミマキ:ありがとうございました〜

 

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